カンジダと水虫って同じ菌なの?

性感染症でも比較的身近な存在なのがカンジダです。
カンジダは、カンジダ属菌を原因とする真菌症(カビの一種)のひとつです。
真菌症として、身近に存在するものとして知られるのは他にも白癬菌が知られます。
白癬菌は感染する部位によって名称が異なり、足で発症した場合には水虫とよばれ、股に発症した場合にはいんきん、また頭部で発症した場合にはしらくもとも呼ばれ、それ以外の部位で発症したものはたむしと呼ばれます。
一方でカンジダの場合には口で発症すると口腔カンジダ症、性器で発症した場合には性器カンジダ症と呼ばれ、皮膚でも発症するケースがあります。
これらは同じ菌というわけではありませんが、いずれも真菌に属します。
そもそも水虫の白癬菌にしてもカンジダにしても、あくまでもそのグループの総称であり、その中の菌によって、それぞれ発症しやすい部位というものがあることが知られます。
また感染そのものはしていても部位によっては悪影響を与えないケースもあります。
また感染するとすぐに発症するようなものから健康状態によって発症する日和見な菌も存在します。
このためカンジダの中でも同じ菌ばかりではなく発症する部位によって微妙な違いが存在しますが、いずれにしても治療法としては抗真菌薬が使われます。
なお、カンジダ菌はカビの中では比較的、多く白癬菌とは異なって必ずしも人間に害を引き起こすものばかりではありません。
特に健康な状態では発症しないことも多いことが知られており、人間の体表、消化器官や女性の膣粘膜に生息しています。
白癬菌が悪影響を及ぼすのに対してカンジダ菌はもともと存在する菌であるため、日和見の要素が強い真菌といえます。
なお、カンジダの各種発症するタイミングとしてはビタミン欠乏症による免疫力の低下などのほか、悪玉菌増加によっても感染する確率が高くなると言われています。
基本的には抗真菌薬の塗り薬を利用して、治療を行いますが同時にビタミン剤や乳酸菌整腸薬なども処方されます。

水虫の薬をカンジダ治療に使うのはダメ

水虫の治療にしてもカンジダの治療にしても外用抗真菌薬が用いられます。
この薬の働きとしては、カビの細胞膜の合成を阻害するというものです。
そもそも人間の細胞は動物性の細胞ですが、真菌はカビですので植物性の細胞膜を有しています。
このため抗真菌薬を用いることで効果的に真菌を死滅させることができます。
このため抗真菌薬であれば白癬菌にもカンジダ菌にも一定の効果を発揮します。
使用方法としては外用薬の場合には塗布することで根気よく続けることがポイントです。
これは少しでも残っていると再び増殖するためです。
なお、カンジダは白癬菌と比べて成長スピードがはやいため抗真菌薬の効き目もはやいと言われます。
一方でカンジダ症の場合には水虫のような皮膚の表面に現れるものではなく、性器や口で発症します。
特に性器でも女性器の膣内で発症することがおおく膣カンジダとも呼ばれます。
そもそも膣内は酸性に保たれており悪玉菌が増殖しない環境となっていますが、ストレスによってこのバランスが崩れ悪さをするカンジダ菌が増殖して膣カンジダを発症させます。
この際の治療に用いられる薬は膣に挿入する膣坐薬と呼ばれるものです。
使用方法としては1日1錠を挿入するものです。
専用の器具を用いて行うこともあります。
膣内に錠剤が留まることにより、徐々に溶けて抗真菌作用によってカンジダ菌を減らし、また膣内を酸性にすることにより悪化しないようにするというものです。
一方で水虫の薬は塗り薬やスプレー状のものが中心です。
特に市販薬では清涼感を出す成分が含まれており、それらを性器に塗布すると痛みを生じさせます。
このため抗真菌薬でも市販または刺激性のある水虫の薬をカンジダ治療に使うことはできません。